ペットと一緒のお墓にはいる(?)
弊社で建てさせていただいたペットと一緒に入れるお墓は、
これまでに8つ。
愛犬の写真を石に彫り込んだり、
人間と同じように名前と命日を入れたりと、
飼い主さんの愛犬・愛猫ちゃんたちへの愛をひしひしと感じます♡
動物好きの私としては、
ペットと一緒にお墓に入りたいと思うのは当然だと思いますが、
「ペットと一緒にお墓にはいる」
というと、
70代以上の方は「それはダメでしょう」と眉をひそめ、
50代以下の方は「家族だから当然でしょう。なにがいけないの?」と、
肯定的な方が多いように思います。
さて、
「ペットと一緒のお墓にはいること」は何がいけないのでしょうか?
そこには、
「人間以外の動物は「畜生」に分類されている」
との宗教上の考え方があります。
「畜生」は仏教の「輪廻転生」の考え方にある「六道」の一つですが、 人間よりも下位に位置するとされ、
生まれ変わると極楽浄土へ行ける人間とは区別されてきました。
そのため、「一緒に埋葬するのはよくない」と考えられるようになったようです。
若い方にこの意識が薄いのは、
「そもそも宗教的な考え方にとらわれていない」からかな、
と思います。
ところが、ここ数年、宗教の世界でもこの考え方に疑問が呈されるようになっています。
浄土宗では研究員の方が2年にわたり経典や文献の調査をおこない、
六道輪廻で畜生に属する動物が、
「死んだ後」、どこへ行くのかを記した記述を探したそうです。
すると、経典の記述の中から、
これまでは極楽浄土にいけないと思われていた動物も、
人と同じように極楽浄土に行ける、
と解釈できる部分を見つけたそうです。
これを受け、浄土宗では今後、ペットを同じ墓に入れたいという問い合わせがあった場合、
「仏の教えに反することはない」と答える方針だそうです。
とはいえ、この見解が出されたのは今年の6月。
現状ではほとんどの(人間対象の)霊園での、ペットの埋葬は禁止されています。
宗教的に一緒に埋葬するのは良くないと考える方もいらっしゃいますので、
周りの方への配慮は大切です。
規約を知らずに一緒のお墓に埋葬してしまう方もいるようですが、
霊園の運営方針は、管理者である寺院や、市営の場合は市が決めています。
ペットの埋葬を考えるときは、
「一緒に埋葬するのはダメなことがほとんど」
との意識をもって、
埋葬前に確認してくださいね。
また、これからお墓を建てられる方で、
一緒のお墓に入りたいと希望されるかたは、
事前に霊園管理者に確認をとってお墓を選んでください。
(ちなみに、弊社が建てさせていただいたお墓があるのは、
人とペットが一緒に入れる霊園です。
愛知近郊では、ペットと一緒に入れるお墓はまだまだ少ないですが、
探せばあります!)
写真は、ペットと一緒に入るためのお墓に添えさせていただいた石のプレート
先述のブログで書いた「虹の橋」の詩の一節を彫り込んであります。
「Then you cross over the Rainbow Bridge Togethe..」
(そして、二人は一緒に虹の橋を渡るのです。。)
虹の橋のふもとで再会した飼い主さんとペットちゃんが、
一緒に虹の橋を渡って天国(または極楽浄土)へ向かうシーンですね。
きっと、このお墓に埋葬されたペットちゃん達は、
虹の橋のふもとで、
元気に幸せに飼い主さんを待っていることと思います♡
ペットも一緒のお墓に入りたい。。
と考えたときは、
・現状、ほとんどの霊園がNG(勝手に埋葬しないように!)
・ちゃんと規約と設備を整えている霊園もある
・宗教的には問題ない、との見識をだしている宗派もある
との知識をもって、
ご家族にとってベストな方法を探してください。
(困ったときは、お気軽にご相談くださいませ!)